[RP3]
アクオン :
ビジネスとは、利益を歯車、人間を潤滑油とし、新たな利益という歯車を製造することで際限なく肥大化する一つの巨大な機構である。
時に歯車同士が衝突し、間に挟まった”潤滑油”が悲鳴を上げることもあるが……
システムが破綻しない限りにおいて、それは問題ではない。
[RP3]
アクオン :
重要なのは己がこの巨大な魔物に挟み込まれぬよう、他者を供物に捧げることだ。
「さて……策は仕込みました。はてさて……」
[RP3]
アクオン :
[RP3] アクオン : 「──なッ!なんだこの結果は……ッ!」
[RP3] アクオン : 「チェン……?チェン・フェイゼか!あの女ァ……!!」
[RP3] アクオン : 「おのれ……おのれおのれ!!私の顔に泥を塗るなど……しかも、あのような利益の出ない生温い手で……!!」
[RP3] アクオン : 「この屈辱……忘れんぞ……」
[RP3]
アクオン :
[RP3]
アクオン :
「ククク……ハーハッハッハッハ!!!」
「そうだ、これでいい」
[RP3] アクオン : 「市場を的確に分析し、客の一番求めるところの”価値”を差し出したならば……それを掴むしかない、どれだけ不当な取引であってもだ。これこそがビジネスというものです、金は”満足”などではなく”ニーズ”と引き換えさせるべきだ」
[RP3] アクオン : 一気に増えた資金を見、高笑いを決め込むアクオン。
[RP3]
アクオン :
「……それにしても……」
「あの謎の生き物。まったく行動が読めん……!完全に利益を度外視した、投げ売り同然の戦術か……」
[RP3] アクオン : 「経営は確実に破綻しているが、少なくとも1シーズン渡り合う身としては、地雷原の中を歩まされるようなものだ。レイ社長……まさかここまで織り込み済みだったのか? 喰えん」
[RP3]
アクオン :
「ともあれ……現状。イニシアチブを握っているのは私だ」
「後は誤算さえなければ……」
[RP3]
アクオン :
[RP3] アクオン : 「……………………」
[RP3]
アクオン :
成熟中: 3
名前 値段 価値 判定
モモワロウ 0 23 成立
アマツ 6 9 成立
チェン 8 5 成立
アクオン 14 0 不成立
[RP3] アクオン : 「愚かな……この程度の利潤では、目標値に届くはずもないと理解していたはずだろうに」
[RP3]
アクオン :
だが結果として、少なくとも自分の商品は追いやられ、最後に消費者の手に渡ったのは奴の商品となったわけか。
無論、その損害は別所で補填している、しかし…………真っ向から向き合ったとき、常に選ばれたのは”向こう”だったわけだ。
[RP3] アクオン : 所詮、これはシミュレーションに過ぎず、数値の変動はただの数値。血が通っているわけでもない。だが現実であったなら…………。
[RP3] アクオン : 「……勝者は、私だ」
[RP3] アクオン : 意識が覚める──
[RP3]
アクオン :